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ウミウシのいる海 西伊豆町海域と沖縄座間味で観察したウミウシたちの記録サイトです Sea animals in ウミウシのいる海 エビ・カニ・お魚などウミウシ以外の写真ページです ぽつぽつ日記 ウミウシのいる海の作者が何気ない日常をぽつりぽつりと綴ります ***お友達ブログ*** うみうしふぇち お散歩日和 以前の記事
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「卵塊に入りこみ、卵を食べるミノウミウシがいるよ」
以前から卵塊撮影は行ってきましたが、niniから教えてもらったこの情報で、 さらに観察意欲が沸きました。それから数年、ついに撮影成功! 2008年4月13日、砂をひと掘りすると”ペロリ”と茶色のミノウミウシが出現! 砂に潜ろうとするので、すかさず掬います、が見失いました。。。 「また会いたいな」 そんな思いから、翌週の19日、再度砂地でウミウシ探し。 水深8mほどにある卵塊のひとつの中に、何やら異物を発見。それがFavorinus sp.でした。前週に見た種にそっくりです。 そ~っと中から取り出し、レンズの上にのせると、体長8mm。 砂地に戻すと、すぐさま潜ります。 翌日、再度探したところ、水深9m地点のゴカイのものや、”数珠繋ぎでウネリのある卵”をもつウミウシの卵塊など、2~3個に1個の確立で見られました。 今度はどれも3mmほどのサイズで、時には1個の卵塊に2個体入っているものも。 まぁ、卵塊自体が10~15mmなので、3mmの個体が入るには、2個体くらいがせいぜいといったところでしょうか。 ウミウシが入っている卵塊は卵の密度が薄く、目が慣れてくると、遠目からでも分かります。卵がない分(食べてしまって)、ボディーが目立つようになるんですね。あらら。。。 ■ ■ ■観察した個体をあげてみます■ ■ ■ No2(No1は前途の個体)ゴカイの卵塊内です。 そ~っと取り出してみました。8mm個体とは消化腺の色が違ってます。食べた量に比例していそうです。あれ?でも卵の色って透明だけど・・・? NO3 卵塊内では丸まったり、伸びたり、ジェリー状の中を起用に泳ぎ(移動)ます。 でも、やはりジェリー状!ミノがべったり、ポマードで塗り固めたみたいに。 No4 こちらはウミウシ(頭楯目)の卵塊です。 根本にいます。 さらに翌週の4月26日にも観察。しかし、5月3日には卵塊自体がきれいになくなり、代わりにサイズの異なる卵塊が生み付けられていたのですが、そのどれにもFavorinus sp.を見つけることは出来ませんでした。 通算3週に渡る観察のあと、niniにご報告。座間味にでた種に似ているそうです。 The sea slug forumにも投稿。お返事をいただきました。 「forum掲載のFavorinus sp.3に似ている。Favorinusであるかどうかは解剖しなければ分からないが、今のところは卵食いの性質から、これであろう!」との内容でした。 また、ウミウシの卵を食べていた事実も見てもらいたく、2通目として3種類の卵塊写真を送りました。詳しくはこちらです。 ■1通目 ■2通目 待望の種に出会えたこと、また数週間に渡り観察できたことは、すばらしい経験となりました。 今後も、砂地に生息するウミウシを観察していきたいと思います。 ■観察データ■ 2008.4/13 水温 15℃ 7m 2008.4/19-20 水温 20℃ 8-9m 2008.4/26 水温 20℃ 9m
by tagonchi
| 2008-05-15 23:37
| 観察記録-feeding
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